能力の開花

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2008.04.08 Tuesday

シェルティーは勤勉でまじめな犬種だ。
飼い主に信頼を置くようになったシェルティーは、たいていプロの手はいらないほど良く飼い主の言うことを聞く犬に育つ。
実際、犬を可愛がりすこし溺愛気味に育てるような、犬に甘い飼い主のほうがシェルティーには向いている気がする。
甘いといっても、犬の好きなようにさせるという意味ではなく、いつも抱っこしたりキスしたり遊び道具などを使わないで体当たりで犬になって遊んでしまうような飼い主という意味だ。

となれば、通常のプロの訓練(強制・陽性強化などなど)に携わるような管理をがっちりしたらどうだろう?

私の知る範囲の訓練に携わる人たちからはシェルティーは難しいと聞いている。

はて?と考えてしまう部分だ。

通常の飼い主には飼うのが楽な良い子になりがちなシェルティーが管理が正しくでき教え方が上手なはずのプロには難しい犬種?

私は個人的にはシェルティーは犬であって犬でないのかもしれないと思う。自分たちの暮らし方がそうであるからなのだろうけれど、彼らを犬として扱わないで子供として扱っていたらほとんどのことは造作もなくクリアできて来た。

もちろんシェルティーだけではなく効果があるはずだが、他犬種に比べるとその効果がより顕著だと感じる。

牧羊犬のグループに分けられるくらいのシェルティーはその欲性を引き出せばボーダー並みの子もいる。
飛んだり跳ねたりする能力も個体差はあるがすばらしいものを持つものも少なくはない。もちろんどの犬もが平均的に同じような能力を持つとはいえないところに差が出てくるのだろうが・・・。

ただ一つ大きくほかのハーディングと違うのは、人のように繊細な心を持つ犬種だということだ。繊細だというのはある意味では学習能力が高いと同じじゃないかと思う。

この部分を掴む事がシェルティーを制することにつながるのじゃないかなぁと漠然と考えている。

犬とのふれあいが少なく育てれば飼い主に依存することのない犬にはなるがクールすぎてお互いへの思いやりなど育つはずもない。一心同体の関係を犬に求めていないのならそれはそれでよいことだ。

頭が良いシェルティーは実によく飼い主を観察し、自分にとってどんな存在の相手であるかを早い時期に決めてくる犬種だ。
そんな彼らの能力の開花は、幼いうちには簡単なけじめ程度以外は自由に振舞えるように圧力をかけない育て方にし、成犬になったあたりに圧力をかけても問題が起きないようにしてコントロールを入れる育て方で開くものと、真逆に幼い時期にしっかりとコントロールをつけ、多くの事柄がこなせるように教育しておき、成犬になった後に持てる力を発揮してもよいと開放を教える方法とがある。

私自身は前者の方法がシェルティーにはむいていると考えているので、多くの子犬たちはその方法をとって育ててきた。

後者の方法は私には実際難しく、コントロールが効くけれど思ったような伸びやかな犬に開放できないで悩むことが多かった。

でも努力することは大切なことで、犬の結果は飼い主がもたらすものだと思っている。

また犬の能力は開花したかしないかにかかわらず、生まれ持ったものと繰り返しによって成長する物の違いは多くある。

私自身は犬たちは無理なことを要求されずにその子が持ち合わせたものを如何にMAXの状態で表現させられるかが大切で、持たないものを嘆くのはナンセンスだと思う。

犬たちはいつでも幼い子と同じで、楽しければ果敢にチャレンジする生き物だ。その気持ちをうまく取り計らえてこそ、望む結果がついてくる。型にはめ込むのではなく、その犬の型を探すこと・・・。それが能力の開花には絶対必要なことじゃないかと思っている。