チャンピオンの意味

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2008.02.14 Thursday



子犬の血統証を見たことはありますか?
純血種の犬で通常は必ずついているのが血統証です。
これは仔犬の戸籍謄本のようなもので、価値があるとかないとかではなく
誰と誰の子供なのかと言う証明書です。

ですから宝石の鑑定書とは違い、仔犬のクオリティーや価値を証明するものではありません。

仔犬の両親などに、『CH』の称号がついているのが、チャンピオンである証明になります。
これがついていないものをノンタイトルと呼びます。

さてCHにも、Amchとか、CanchとかChとありますが、
アメリカチャンピオン、カナダチャンピオン、JKCチャンピオンと言った具合です。

チャンピオンとは、その犬の所属する団体において、
Chの称号をつけるために決められたポイントやカードを所得し、登録された犬のことです。
ドッグショーで勝ち上がってChになるわけですが、全てのChの犬が同じクオリティーではありません。

頭数の少ない、ローカルなショーで勝ち上がっても、
大きなショーで勝ち上がっても、Chだけなら同じ称号になります。
これが何千頭も集まる大きなショーでもまた
別のポイントを集めて勝った犬たちにはインターChという別の称号が与えられるのです。

チャンピオンにすることを躍起になる人も多く見かけますが、
チャンスがあれば、結構Chにはなれてしまう物です。
本来ならチャンピオンはそれなりの犬質の犬であるべきですが、
現実にはタイトルを取ることに重点がおかれてしまい必要以上にショーに出陳される犬も多く、
タイトルの割には子供が残らないなど、
ブリーディングストックのお披露目の場所であるべきドッグショーも変わってきているのではないでしょうか?

今チャンピオンと言う称号を持った犬が、
全て名犬のように思われる方が多いようですが、果たしてそうでしょうか?

チャンピオンクラスで勝ち負けを争える犬になってこそ始めてその犬のクオリティーの高さが証明されるのであり、
チャンピオンであることだけで素晴らしい犬という代名詞にはならないと知っておいたほうが良いと思います。

誰もが拍手を送りたくなる様な犬が価値があるのだと思うのです。

両親がたとえチャンピオン同士であっても、
その仔犬がみんなチャンピオンになるような質の高い仔犬であるわけではありません。
またノンタイトル同士の両親からクオリティーの高い犬が生まれることもたくさんあります。

これは遺伝のことを知っていけばわかることですが、
計画的に繁殖された組合せからはいつか良い犬質のものが生まれてきますが
計画性がなくとりあえずチャンピオンだから交配すると言ったやり方では、
遺伝子情報が確定せず名犬を作るには非常に難しくなってくると思います。

かの有名な『AmchハルスターズピーターパンプキンROM』の父
『フェアプレイ・オブ・シーアイルセレナーデ』もノンタイトルです。
『AmchバンコリーハイボーンROM』の母もまたノンタイトルです。

私の大好きな『AmchチェンテラサンダレーションROM』と言う名犬も、両親はノンタイトルです。
この犬の4代祖には、『ピーターパンプキン』が3本も入っていて、
意図的に造られた血液であることが判ります。

ROMと言うのは直子に10頭以上のチャンピオンの犬がいると言う称号です。

ROMの称号を持つ犬は、実はノンタイトルでもたくさんおり、
私の犬の系統で言えば『バンコリーブルーナン』と言う雌と
『バンコリースポットライト』と言う雄は、ROMの称号をもっています。

有名どころでは、
『バンコリーリフレクション』
『バーウッズフォーマルアタイア』
『ホライゾンダブルトラブル』
などで、『ホライゾンダブルトラブル』と言う犬はダブルマールです。

こうした名犬たちの血液を続けてきたことで現在の犬があるわけで、

ノンタイトルの犬がみな犬質が低いのだとか、
ショーに出ない犬は繁殖プログラムに載せるべきでないという考えは感心していません。

チャンピオンは、単に犬の称号であり、
全ての犬が同じような犬質である証明ではないことを知っておかなければならないでしょう。。。

そのうえでDogショーと言う一種のDogSPORTSのなかで勝ち上がった
タイトルホルダーの価値も充分な認識を持って賞賛されるべきと思います。