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2009.01.07 Wednesday

乳腺を開く

アリスっこ。昨日病院から帰ってきて少し元気になっておっぱいにしがみついてくれるようになったので一安心と思ったが…。

飲んでる風な感じなのに体重が一向に増えない。これって吸いついてるだけで飲めていないってことだ。

昨日まで増えていたんだからおっぱいは出ているはずと思っていた。アリスが舐めすぎちゃうからおしっこもでないのかなとかいろいろ考える。
いやいやそんなことはない。あちこち吸いつくのにすぐ離れ、ついに夜中にはまた呼吸がおかしくなってコプコプ変な音がし出した。

やっぱり肺炎の始まりじゃないかって思う。ママのアリスには薬は与えているけど、炎症の度合いによっていくら母乳に出てくるとは言っても飲めない分も手伝ってひどくなるにきまっている。

絞り出した母乳を口元から湿らすように与え、それでも飲んだとは言えないような状況で朝を迎えた。時間の経過で次の手ができる。すぐに処置をして様子を見つつまたおっぱいに付けた。

やっぱりなかなか吸わないが時間の経過とともに体をずっと支えていると少し強く吸いつきだす。薬が効いてきた証拠だ。片手で彼女の体を支えながらようやく炎症止めでやわらかくなったおっぱいのたまったものを近くのものから絞り出す。

アリスは最初は痛いので嫌がって身をよじるけれど、こうする時も気持ちよくなってくるからちょっとだけ我慢しようねと慰め、起き上がろうとするのを寝かせながら子犬が離れないようにしつつおっぱいを絞る。

これは裕貴じゃできない作業だ(苦笑)

仔犬が大きくて吸う力が然りしていれば多少おっぱいがたまってしまってもどうにかなる。でも今回のような状況のときに仔犬の力だけに任せたら実際には乳腺が開いていないので淀んだ母乳を飲むことになってしまいあっちもこっちも溜まったものばかりだから仔犬の体に良いはずもなく…
一日目のものなら良くても数日たまっているものは問題になるだろう。その上まだたまっているものが吸い出せればいいが、小さな仔犬にはそういう力はないので結局吸いつくのみで開いていない乳腺のおっぱいを吸うだけすって力尽きてしまったりもするのだ。

何頭かいれば中にはちゃんと吸う子がいるので開いたところを吸いつきの悪い子に変えてやればほぼ問題が起きないけど1頭って言うのが厄介になる。

肺炎であれ、そうでなくても、母乳を吸いだせなかったら哺乳しかない。でも呼吸がおかしくなった状態では哺乳は逆に命取りになることもあってのめるのなら母乳が一番なのは言うまでもない。

アリスはとっても私を信頼するように変化してきているので最初こそ嫌がったがすぐに乳腺が開き楽になるのが分かったのか穏やかに目を閉じて動かずに横たわってくれるようになった。

イヌの協力があればこんなことは簡単だ。仔犬の体を毛布で支え、片手でそのすぐ横のおっぱいを絞りだし、反対の手でティッシュをガードにしながら拭きとっていく。

乳首に、子犬が吸うときと同じように圧力をかけたとき、ぴゅーっと真っ白いおっぱいが飛び出てくれば開いたってことだ。ここまでなかなか開かないので犬が痛がらないようにゆっくりマッサージし温めて圧力をかけてみてといった具合を乳首一つ一つやっていくことになる。すべてが開くわけではなく開かずに終わる部分もあるが体の中央にあるものは意外に開きやすい。後ろ脚に近い、ここが一番よく出るだろうなと思う乳房は出産後過ぐに乳腺を開かないとなかなか今の状況では開かないことがある。

おっぱいは染み出てくるだけのようじゃ乳腺が開いたとは言えない。乳腺が開いていない乳房から新生児は、特に小さな100グラム以下の仔犬は吸い出すことができない。

アリスには9個の乳首があるがようやく3個完全に乳腺を開くことができた。
下二つはこの先も無理だろうと思う。たまったものを出せるかどうかまだわからない。上の4つはまだたまっている状態だが開かなくても溜まったものだけは絞り出せそうだ。

おっぱいはホルモンの影響で出てくるわけだけど、乳線炎にさえならなければ多少たまっていても最終的には吸収されるのだろう。しこりになって後々乳腺腫瘍にならないように出せるだけ頑張って出すしかないけど。

仔犬は昼になってようやく10ccちょうどのおっぱいを飲み込めた。体重が162グラムになった。仔犬をおっぱいにつける前に必ず体重を測っておく。152グラムだった子が放して測ったら162グラムになっていれば水分を10cc飲めたってことになる。

これを怠ると餓死させてしまうこともあるので小さな、極小の新生児になればなるほどちゃんとしなくちゃならない部分なのだ。もちろん小さな仔犬もみんな同じだ。ご飯をどのくらい食べられているのかなど測ればおおよそわかる。

10cc飲めれば多少は安心できる。10分間隔くらいにわき出てくる新しいおっぱいが飲めればきっと大丈夫だと思いたい。
また次のおっぱいの時間まで少し体力を持ちなおせるようにアリスからは放して保温箱に戻す。毛が生えてきて少しかわいくなってきた。気が置け無くてなかなか写真まで手が回らなかったけど今日は後で撮影して公開しなくちゃね。

毎日この日記を読んで、ドキドキハラハラしながらアリスと子犬のことを心配してくれているアリスの飼い主さん。。。今頑張っているちびっ子が、奇形だって薄命だって構わない、アリスとともに我が家へ戻れるようにできることは何でもやってほしいと言い切った。。。


だからね、きっとこの子は飼い主さんの思いを受け止めて、元気に大きく育ってくれるはずだと信じてる。

この子が生まれたときはこんなに大変だったんだよねって忘れることのないように、自分もはらはらしながら事実を書いていくのだと思う。何よりママのアリスが私を信頼して頼りきってくれるからこそできる多くのことに、感謝するばかりだから。
がんばれちびっ子!
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