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2007.11.08 Thursday

欲性が高い子&高くない仔?

犬と暮らし始めるとその子犬の性格とか持って生まれた性質とかが色濃く浮き出されて、飼い主はどうしてもそれをやけに尊重しちゃったりする。

うちの子は最初からボール投げが大好きだったわとか、小さいうちから教えた覚えもないのに持ってコイが出来る〜とか・・・フリスビーなんかも同じだ。
最初からキャッチが出来る子だったとか、投げたら取れちゃうことが多いとか(笑)

最初から出来る子はちょっと置いておいて・・・ツゥか出来ちゃう子のほうが実はあとが大変だったりするので先にそう言う事にまず興味がないとか上手に出来ないとか、教えてもなかなか覚えないとかの場合のことを書こうと思う。

実は犬って言う生き物は欲性の低い子はそう多くない。それは捕食動物である以上どの仔にも欲性があるって言う事に等しいからだ。そうじゃないと生きていけないしぃ〜。。。

で・・・遊びで行われるボール投げとか、フリスビーとかの捕獲する実技の場合には実は学習がとても大きく反映する。
親から学ぶ大事なものって言うのか、狩りの上手な親の子はみんな狩りが上手かったりする。
これって遺伝〜って思いがちだけど、実は学習からであることは証明されているのだ。(詳しくは割愛)獲物を捕まえる本能はどの子も持っているけれど、成長の途中で学習するものの度合いによって変化が起きる。狩りのやり方が上手な親について歩き学べることでそのやり方を覚えてしまうのだからうまくなるに決っている(笑)

って事は・・・できない犬がいたとしたらそれは教える側の問題だって事になる。

ココでひとついつも疑問になることの答えを見つけた。
その疑問は覚えるまでにどうして時間がかかってしまったり、興味を失ってしまったりするのかと言う事だ。

その原因のひとつは教えて行く作業の分割の度合いが私はとても細かく分けて行くのに対して、多くの人は一足飛びに先へ行くからなのだろうと言う事だ。

例えばひとつのものを達成するまでに私は10に分割する。確かに手間だし根気の要る作業だけど、確実に段階を上がっていくことは可能だし、上手く行かなければ戻るのも簡単だ。
でもひとつのものを達成するまでに二つにしか分けていなかったら・・・?

物事には順序というものがあるので、基本的な部分から徐々に覚えていかなければ要求されている事自体すらわからないと言うものが多い。

例えば引張りっこ!
引っ張り仔を好きじゃないんですっていう子はたいてい飼い主が最初からようやく噛んだというところなのに強く引っ張って嫌な気分にさせてやる気を失わせてしまうことがおおい。
ひっぱりっこというからには、互いに引っ張り合うという固定観念からだろうと思うけど・・・。

実際犬は彼らの親兄弟たちと一緒に成長していければ教えなくても獲物を捕らえて引きちぎって食べる事を学ぶ。引きちぎるためには咥えたものを放さないで力いっぱい引っ張らなくては自分の口においしいものは入らないわけだ。
なので自然体で遊びの中で覚えて行く。でも人に飼われた犬はそういう機会を作ってやらなければ学習する機会はないに等しい。だからブリーダー元で仔犬同士の時は遊べていてもそのチャンスを消されれば犬は引張りっこを学習しないでいる。
では教えるとしたら?

タオルでもおもちゃでも紐でも・・・犬が好きなものからはじめるのが鉄則。
じゃらす感覚でホレホレ〜と楽しそうに動かしてやる。
猫の仔の様に手が出てきたら大いに褒めて第一段階終了。
押さえたりすることが出来るようになってきたら(押さえられるようにゆっくり動かして捕まえさせてやる)犬は本能で捕らえた獲物に口を持ってくる。
匂いを嗅ぐくらいでもスゴ〜イとか上手〜とかおだてまくる(笑)ここら辺が第二段階終了。
犬が捉えた物を咥えるようになってきたら、咥えた時に軽く動かすようにする。この時に犬からひったくって取ってしまわないように手加減をして・・・。少し動かしてもちゃんと咥えていたらまたおだてて褒める〜。第三段階終了。
しっかりと咥えるようになってきたら力の加減を少しづつ変えて持っている力を強くして行く。この時に飼い主はまだ道具を引いたりはしないでいる。引っ張らずに動かないように持っていても犬自身が引っ張っていて放さないようになれば第4段階終了〜。
この頃には遊び道具を持ってくると『遊ぶの?』と目がキラキラしてくるはずだ。やりたい〜って要求が出てくればしめた物である。期待感がでてくれば第5段階終了。

ココからは勝ったり負けたりをし始める。最初の内は殆どを勝たせる。犬はドンドンエキサイトするだろう。少しだけ力を入れて引っ張っても良い。
ここら辺が限界かなというテンションになった時に飼い主側が勝つ。やらせろ〜とかよこせ〜とか言い出したら「しずかに」とか『お仕舞い』とか言葉をかけて静かになるまで決して道具をちらつかせたり、犬の呼びかけに負けたりしない。道具を隠してしまうのもひとつだし、座ってやっているのなら立ち上がってしまうのもひとつ。とにかく犬が静かになるように仕向ける。要求には乗らない。これが出来て第6段階終了。

犬がやらないんだって思ってそばを離れそうになったら再び道具をチラつかせて遊びに誘う。乗ってきたら興奮が高くなるちょっと手前くらいまで遊んでやり、またクールダウンを教える。
言葉で確実にクールダウンするようになってきたら第7段階終了。

クールダウンが飼い主自身の思い通りに行くことが確認できたら今度はテンションをあげることを重視。
クールダウンした後でも飼い主からまた遊びが始まることがあると教える為に、クールダウンしたらすぐに遊んでやる。犬がもうやらないんだなと考える時間をおかないのがポイント。コマンドを作っても良いし、名前を呼ぶとかでも良いので何かのきっかけを作っておく。このきっかけ、またはコマンドが聞こえた後に楽しい事が始まると覚えてもらうためだ。
うちは多頭数いるので名前を呼ぶことが多いかな・・・。
クールダウンした後に名前を呼んでテンションが上がれば第8段階終了。

ココまで来たら引張りっこの力加減をかなり強くしてもかまわない。犬はもう多少引っ張られても放したりはしなくなっているからだ。放さないときは放せのコマンドを使って放させつつ(口から取上げるような形でもこの時点なら良い)クールダウンすれば良いのだし、気持ちよく引張りっこを楽しもう。
但し、できるだけこの段階では犬に引かせることを重視して人が引く方が少な目の方が良い。引くとしたら急に強く引くのではなく犬が引いてる状態を引きずって自分のほうに持ってくるといった感じが望ましい。
瞬間的に強い力をかけてしまうと、ハイテンションでない限り妙な力が加わって犬が嫌な思い(痛いとか衝撃があったとか)をして自分で勝手にクールダウンしてしまうからだ。これだけはなんとしても避けたい。

グイ〜ッと引きずっても放さなくなったら第9段階終了。

さて最終段階・・・
ココに来た犬は飼い主が掴んでいるものを強い力で引いてももう放さないくらい強く噛めるようになっている。強く噛んでも良いのだと教えてきたからだ。
つまり多くの人が想像する犬と力比べをするかのような引張りっこは最終段階になると言う事だ。
この時の犬たちは噛んだまま道具ごと吊り下げることも出来るくらいになっている。タオルなんかはボロボロになっているだろう。(笑)
でもその遊びの楽しさを知った犬の顔をよくみて欲しい。
飼い主からの誘いを期待に満ちた顔で見つめているし、声がかかったらすっ飛んでくる仔に変化しているだろう。

そんなものはしないヨと言っていた子がである・・・

最終段階に入ったら犬にテンションをあげるスイッチも入れることができるし、当然切ることも出来る。切った後また入れることもできるのだ。

遊びの中で重要なしつけを教える事ができるのなら段階を細かく刻んで親切にその場にあわせて教えていけば良い。犬に何かを教えるときの基本は遊びの感覚でやると言う事だ。でもそれは犬がであって飼い主ではないのが味噌なのかも・・・(^^ゞ

上記は実は我家の女帝のMARIN様があまりにテンションが低くボール投げも引張りっこもとびつきっこ等の極普通に犬たちはやるであろう遊びにまったく興味を持っていない犬だったことを不憫に思って大人になってから教えた方法である。
妹のキャンディーは教えることもないままに遊びの全てにおいて勝った犬だった。おおよそのことは教えていないのにできる仔だったのだ(笑)
私たちは姉妹だった彼女たちを育てながらこの差は持って生まれたものだと最初は思っていた。でも実は・・・マリンはそう言う事を学ぶチャンスを与えられなかったのかも知れないという疑念が起きたのだ。。。
固定観念を捨てれば飼い主自身にチャレンジする気持ちが出来る。

大人になった・・・その当時2歳をはるかに過ぎていてはじめてボール投げが出来た日の感動は忘れない。マリンはとても明るい子になったし、最初から何でも出来るキャンディーよりも真面目で忠実で年を重ねるごとに確実な結果を出していった。犬は正しく丁寧に教えていけば大人になっても遊び心は復活する。

欲性が最初から高くなくても持って行きかたによってちゃんと出せるものなんだと思う。今じゃバリバリやる気のマリンバ〜バは14歳と11ヶ月になる。
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